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【京都】パレ・ド・キョート/現実のたてる音

京都というのが関東に住んでいる時より近くなったけど

京都以外の街が包む京都への距離感はなんだろうとぼんやり考えてます。

その「たてる音」は何に対してなんだろうと見てみたいと思います。

 

その京都へ久しぶりに行こうと思います。

 

 

http://artzone.jp/?p=2145

展覧会概要

タイトル: パレ・ド・キョート/現実のたてる音

会期: 2015.11.7~23

時間: 11:00~19:00

会場: ARTZONE & VOXビル

企画: ゲストキュレーター: 長谷川 新、ゲストオーガナイザー: 高木 薫(DJもしもし)

パレ・ド・キョート/現実のたてる音

京都造形芸術大学アートプロデュース学科ARTZONEでは、ゲストキュレーターに長谷川 新、ゲストオーガナイザーに高木 薫(DJもしもし)を迎え、「パレ・ド・キョート/現実のたてる音」を開催いたします。
本企画は「音の展覧会」を再考/拡張するべく行われる展覧会『現実のたてる音』と、展覧会と対等なイベントである『パレ・ド・キョート』で構成されます。
長谷川 新キュレーションによる「現実のたてる音」は、ARTZONEが入居するVOXビル全体を展示空間として利用し、日本を代表する8名の現代作家が参加します。音が直接的な主題である作品に限定することなく、彫刻、絵画、映像など様々な形態の作品を展示し、ビルに存在する全ての出来事を「音である」「現実である」と感受し、考察する機会をつくりだします。
『パレ・ド・キョート』は従来の、展覧会に付随する形で行われる「関連イベント」をそれ自体として自立させたイベントです。オーガナイザーに“DJもしもし”として知られる高木 薫を迎え、フランスにある現代美術館「パレ・ド・トーキョー」の一時的インストールを試みます。「パレ・ド・トーキョー」は展覧会以外にも音楽、演劇、映画、ダンス、カフェなど様々な動きが常に複数行われており、場合によっては24時間にまたがるイベントも行われてきました。そんな「パレ・ド・トーキョー」をVOXビルにインストールし、11月23日(月・祝)深夜0時から17時まで、ビル内で同時多発的に様々なパフォーマンスを行います。
新進気鋭の2名が企画し、各界で活躍するアーティストが一堂に会する今回の展覧会/イベントにぜひお越しください。

会期////////////////////
▶︎「現実のたてる音」: 2015年11月7日(土)〜11月22日(日) 11:00〜19:00
(会期中無休 ※一部作品は23日もご覧いただけます)
▶︎「パレ・ド・キョート」: 2015年11月23日(月・祝) 0:00〜17:00

参加作家////////////////////
▶︎「現実のたてる音」:
荒木 悠、大城 真、大和田 俊、小西紀行、田中功起、多和圭三、風能奈々、百瀬 文

▶︎「パレ・ド・キョート」:
網守将平、Iku Sakan、内橋和久、L?K?O、大城 真、大和田 俊、危口統之(悪魔のしるし)、
工藤冬里(maher shalal hash baz)、core of bells、Jon yon sunとジョン(犬)、
関口大和(YAMAT)、中山晃子、hyslom、百頭たけし、水内義人、森岡友樹、yugue、
YPY(日野浩志郎) and more…

入場料////////////////////
▶︎「現実のたてる音」:500円
※高校生以下、および京都造形芸術大学在学生は証明書のご提示により無料でご入場いただけます。
※「パレ・ド・キョート」ご予約の方、前売り券購入の方は予約メールもしくは前売りチケットのご提示により無料でご入場いただけます。

▶︎「パレ・ド・キョート」:3,500円(1ドリンク込)
※「現実のたてる音」チケットのご提示により500円引きとさせていただきます。

販売方法////////////////////
▶︎「現実のたてる音」:
当日券=展覧会会場受付にてチケットを販売。

▶︎「パレ・ド・キョート」:
当日券=イベント会場受付にてチケットを販売。
前売り券=
1. 直接購入: 11月7日(土) 11:00よりARTZONE受付にて販売開始。
2. ネット予約:特設ウェブサイト(近日公開予定)予約専用フォームにて受け付け。
3. メール予約:名前/住所/電話番号/人数/年齢を記載し[palais_de_kyoto@artzone.jp]宛に送信。確認メールの返送をもって予約完了。
※入場規制があった場合、ご予約の方、前売り券購入の方優先となります。ご了承ください。

 

ステートメント////////////////////

京都造形芸術大学が運営するギャラリーARTZONEは、京都三条のVOXビルにある。
70年代に建てられた、打ちっ放しのコンクリートのビル。VOXは「声」を意味する。
展覧会のキュラトリアルは長谷川 新が担当し、イベントのオーガナイズは高木 薫(DJもしもし)が担当する。展覧会とイベントは対等である。

展覧会について
>VOXビル全体を使って、音の展覧会をする。サウンドアートはもとより、音を直接の主題としない作品も含めた展示を行なう。音は否応なく存在し、なにかがあること(あるいはなにかがないこと)を知らしめるものだからだ。たとえば空腹時に体内から発せられる音によって、自分の体の内部に空洞があるのだ、と理解するように。タイトルは「現実のたてる音」とする。

イベントについて
>VOXビル全体を使って、展覧会最終日である11月23日、深夜0時から夕方まで同時多発的に複数の出来事が発生する。それはフランスにある美術館パレ・ド・トーキョーの一時的なインストールになると思うので、タイトルを「パレ・ド・キョート」とする。

ふたりのあいだで共有された情報
>フランスの大通りアヴニュ・ド・トーキョーが、かつて第一次大戦の戦勝国である日本にちなんで名付けられ、第二次大戦後、今度はアヴニュ・ド・ニューヨークへと再改名されたように、11月23日は、GHQによって「新嘗祭」から「勤労感謝の日」と名付け直されている。
戦時中、金属供出の命令によって、寺院の鐘もまた、その多くが武器へと姿を変えた。
数万という鐘が、いまアートの楽園と称される直島の精練所へと送り込まれた。
幸いにして使用されずに返却された鐘のなかには、成分チェックのために3つ穴が開けられているものがあるという。
以下、ふたりのステートメントを併記する。
それを仮に声と呼んでもらっても、一向に構わない。

———
『パレ・ド・キョート』

「今の今まで今だったのに(…)
世界の終わりには雨がふるらしい
世界の終わりには雨がふるらしい」
-Lantern Parade『世界の終わりには雨が』

ある日の夕方。
単に、金管楽器は武器に似ている。
単に、溶かされずに残った寺の鐘には三つ並んだ穴が空いている。
単に、夕方には湯気とご飯を煮込む鍋が必要だ。
溶けたそれらは雨になって降った時がある。空気はうまく震えただろう。
でもね、それでも時間軸は流れるのだろうか。
いつもそれらは同時に、いつもそれらには場所すらないのかもしれない、とは思わないだろうか。
ある夜、ある朝、ある昼と、(防音材はお布団で。防音材は卵ケース。防音材は食器を洗うスポンジだったこともある。)

現実は、たてる音。

———
『現実のたてる音』

「君もみんなと同じですよ。」アリョーシャはしめくくった。
「つまり、大多数の人と同じなんです。ただ、みんなと同じような人になってはいけませんよ、本当に。」「みんながそういう人間でもですか?」
「ええ、みんながそういう人間でも、君だけはそうじゃない人間になってください。」
-フョードル・ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』

ドン。ドスン。
バン。
キュルキュル。(胃の活動音)
ジジジ。ぱたぱたぱたぱた。チ、チ。ぴっ。
キュン。(子宮の軋み)
くっ。するするする。ドドドドドドドドドドドド。
ひゅーーーーーーーーーーー。
パラパラパラパラパラ。ぽんっ。
ざくっ。(ちゃんと痛い)
こほん。
ジャ、ジャ。
無音。(話したいことはたくさんあるんだけど)
ジジジジジジ。りんりんりんりんりん。
ギィィィィィィィィィィィィィィィ。

どくん。

現実が、たてる音。

 

クレジット////////////////////
主催: 京都造形芸術大学
企画: ゲストキュレーター: 長谷川新、ゲストオーガナイザー: 高木 薫(DJもしもし)
協賛: YODOYA
協力: 青山|目黒、ARATANIURANO、小山藝術計劃、hino gallery、VOX hall、VOXビル

フライヤー & ウェブデザイン: 熊谷篤史
イメージアート: 森本晃司